リメイク版『キャリー』ネタバレ感想
2013年公開『キャリー』を観ました。
1976年に公開されたオリジナル版のリメイクです。オリジナル版もだいぶ前に視聴済み。
オリジナル版キャリーはかなり思い入れがある作品。ホラー映画を観始めたころに観た映画だったのでまだあまり耐性がなくめっちゃ怖かったのですよ・・。思い出深い作品のリメイクなので少し敬遠していたのですが、なんとこの映画クロエ・グレース・モレッソが出ているじゃないですか!何が起こったかわからねぇが俺はレンタルしていた!というわけで感想です。
・あらすじ
高校に通う内気な少女キャリー。狂信的な信仰に囚われた母親の過度な束縛によって、まともな友だち付き合いもできずに陰湿なイジメに晒される辛く孤独な日々を送っていた。そんなある日、キャリーに対するクラスメイトのイジメが一線を越え、関わった女生徒が学校から処分を受ける事態に発展する。これを不服に思った主犯格のクリスはキャリーへの憎しみを募らせる。一方いじめを反省したスーは、せめてもの償いにと、キャリーをプロムに誘ってあげてと自分の恋人を説得する。そんな中、念じるだけで物を動かす不思議な能力に目覚めていくキャリーだった
(オールシネマ様より引用)
・感想 ※ネタバレあり
良かったところ
・お母さん役ジュリアン・ムーアの演技がすごい
キャリーのお母さんマーガレットは作中のラスボスとでも言うべき大事な役どころ。狂信的なキリスト教徒で偏愛的な母親なのですが、ジュリアン・ムーアが狂気を感じるほどの演技をみせてくれました。さすがアカデミー賞女優と感心。今後もホラー作品に出演してほしい。
・超能力シーンの迫力が増している。
オリジナル版は1976年の作品なのでCG効果で超能力の迫力はかなり増しています。特にラストの車VS超能力シーン!いきなりの爆破シーンにはビビッた。
・クロエちゃん初のホラー作品
クロエちゃんみたいなかわいい女の子が地味な女の子を演じられるのかなと思っていたのですが、そこはやはり女優でキャリーになりきっていました。ブロムナイトのドレス姿は本当にかわいかった。ホラー苦手だけどクロエちゃんは好きという方がいたら、ぜひともこの映画からホラー入門をはたしてほしい。今後もホラー作品にでてくれるのかな?期待しておきます。
いまいちなところ
・スーの最期
オリジナル版でも原作でも発狂エンドを迎えた不遇な少女スーが今作では発狂しなかったのがう~んとなる。今作では最期に家に来てキャリーに妊娠を告げられるシーンがあるだけに従来通りのエンドだとあまりに後味悪すぎますかね。まぁ今作のが後味が良いのでそれはそれでいいのかな?少しだけ気になりました。
・ブロムナイトのシーンが長い
少し長い気がしました。ドレスを着たかわいいキャリーをあそこで写しておいてラストに繋げるつもりだったのかもしれませんが、逆に流れを止めてしまっていたような・・・。クロエちゃんのかわいいドレス姿をみせたかったのかも?
名作のリメイクなのでハードルは高かったと思いますが、そこまで低い評価もないようで安心。やっぱりいじめシーンで血だらけのキャリーにタ○ンポンを投げつけるシーンはいま見ても嫌だったな~。女性のいじめってエグいなぁと。オリジナル版よりエグかった気がします。女性監督なのでそこらへんはリアリティ感じました。現代っぽいアレンジでキャリーがyoutubeを観ていたり、いじめっこが動画撮影しているところなんかも良かった。さりげなく現代要素入れているところがよかったですね。
あと、先生役のジュディ・グリアが美人!この前『ジュラシック・ワールド』を観に行ったとき、お母さん役がこの人だったのですが、なんかの映画でみたけどなんだっけ・・・とずーっとモヤモヤしていてラストシーンあたりで気づいて「キャリーの先生だ!!」ってなってひとり満足してました。そういえばジュリアン・ムーアもロストワールドに出ていたし。キャリーとジュラシックパークシリーズに共通点あり??
巷ではガタいが良いとか言われているクロエちゃんですが、キックアスのときと見比べると大人になったなぁとしみじみ。